ぱん子のブログ

がんばりすぎない、ゆるっとしたブログ

ちょっと今から仕事辞めてくる 続き

本日は隆の同級生ヤマモトについて書きたいと思います。

ヤマモトは駅のホームから線路に落ちようとしている青山隆を助けます。
同級生のヤマモトと名乗り、勢いよくその場で飲みに誘い、そのあとも休日は一緒に出掛けたりするようになります。
仕事に直接つながるようなアドバイスをすることもありました。
そのおかげで隆は気持ちが少しずつ上向いていき、仕事にも少しずつですが自信がついていきます。

しかし、このヤマモトという男は実は隆の同級生ではなかったのです。
ではなぜヤマモトはあの時嘘をついてまで隆を助けたか、そのあとも隆と同級生として会い続けたのか。
その理由は、ヤマモトが抱える哀しい過去が原因でした。

ヤマモトが隆を助けた理由、それはヤマモトの双子の弟の死が原因でした。

「もう大丈夫だから。心配かけてごめんな」
弟、純が無理やり作った悲しい笑顔。その顔が忘れられないヤマモト。

こういった翌日純は会社の屋上から飛び降りたのです。
あの時無理にでも会社を辞めさせれば良かった、どうして助けてやれなかったんだ・・何かあいつを救う言葉があったはずなのに・・・

同じ命を分け合って生まれてきたのに。純のことをわかってやれるのは僕だったのに・・ヤマモトは今でも悪夢にうなされるのです。

そんな時にヤマモトは隆を見つけたのです。
駅のホームで線路に飛びこもうとした隆の姿が純と重なって見えたヤマモトはなんとかこの目の前の人を助けたいと思い、同級生と偽って隆に近づいたのでした。

この小説の終盤に心に残っているヤマモトの言葉があります。

「この世で生きていくためには、誰もが働かなくてはならない。やりがいのある仕事ばかりじゃない。理不尽なことだってたくさんある。その都度みんなが仕事を辞めてしまっては、確かに社会は成り立たないかもしれない。けれど、社会のために誰かが犠牲になる必要なんて、決してないはずだ。」

仕事をしていると辛いこととか、苦しいことがたくさんあって、それが原因で辞める決断をする人もたくさんいるけど、例えばそれば半年とか1年とか短い期間だと「なんでそんなに早くやめるんだ」「もう少しがんばったらどうだ」とかいう人もいると思います。所謂「石の上にも3年」てやつですね。

もちろん嫌になったらすぐやめると繰り返していたら何も身につかないし、続けることで見えてくることもあると思います。
ただ、それがすべてではないということはわかってほしいと思うし、周りの人たちはわからなければいけないと思います。

たとえ1年だろうが、半年だろうが、本人が限界だと感じるんだったら、それ以上頑張ったから心が壊れてしまうんだったら辞めてもいい。辞めることは逃げることじゃないし、ダメなことじゃない。

私はヤマモトの言葉、というかこの小説を読んでそう思いました。


このブログを読んでくださる人はまだまだ少ないと思いますが、もし読んでくださる人がいるならば、ぜひこの本を読んでみてほしいと思います。

そして、もし周りに苦しんでいる人がいるならば助けてあげて欲しいし、私自身も助けてあげれる人間になりたいと思います。

本日はこれで失礼します。
おやすみなさい。