減税対策として知られている「ふるさと納税」と「住宅ローン控除」ですが、この2つを併用することは可能なのかどうかをお話していきたいと思います。
■この2つの併用は可能!■
ふるさと納税と住宅ローン控除は基本的に併用が禁止されているわけではありません。
ただしふるさと納税の控除申請の方法によって控除額に影響があり、その影響は「ワントップ特例制度」を使うことで少なくすることができます。
「ワントップ特例制度」で申請をする場合、ふるさと納税の控除は住民税が対象となります。一方「住宅ローン控除」は基本的に所得税が控除対象で、所得税で控除しきれなかった分を住民税から控除します。
(※所得税で控除しきれなない分がない場合、ふるさと納税の控除申請を「ワントップ特例制度」で行っていれば住民税からも控除を受けることができます。)
■確定申告で申請をする場合は注意が必要!■
確定申告でふるさと納税の控除申請をした場合の控除の対象は所得税と住民税の両方となります。
住宅ローン控除と併用していると所得税の控除は、先にふるさと納税控除でそのあと住宅ローン控除の順番です。
住宅ローン控除は所得税で控除しきれなかった分を住民税からも控除しますが、住宅ローンの住民税控除には上限が設定されているため、その上限を超えてしまった分は自己負担となってしまいます。
■住宅を購入した1年目は確定申告が必須!■
住宅を購入した最初の年は年末調整で控除の申請ができないので、かならず確定申告をする必要があります。
ふるさと納税も最初の年は確定申告をする必要があるので、最初の年は上の項目で話したような注意事項が発生してしまいます。
※1年目からは「ワントップ特例制度」は使えない
📚補足事項📚
「ワントップ特例制度」とはふるさと納税の控除申請を確定申告をせずに行える制度のことです。
ふるさと納税と住宅ローン控除は基本的には併用は可能です。
ただしふるさと納税の控除申請を確定申告でしてしまうと、本来受けられる控除の恩恵を100%受けることができなくなってしまうので、このふたつの制度を併用する場合は「ワントップ特例制度」を利用すると影響が少なく済みそうですね!