就業促進定着手当についてご存じでしょうか??
就業促進定着手当とは「再就職手当」を貰った人の中で、再就職先で半年以上勤務し、かつ再就職先での給与が離職前の給与より低い方が貰える手当のことです。
就業促進定着手当を貰うための条件は3つあります。
(上の文章でほぼ伝えているようなものですが・・・(;'∀'))
■条件について■
条件① 再就職手当を貰っていること
条件② 再就職先で半年以上働いていること
※同じ会社だったとしても半年以内に出向や移動で働く場所が変わった場合は手当の支給対象にならないので注意が必要です。
条件③ 再就職先での給与が離職前より下がっていること
ここでのポイントは総額で下がっているのではなく日額が下がっているかどうかです。
月額で上がったり下がったりして、結果総額が下がっているとしても日額が下がっていなければ対象にはなりません。
★離職前、再就職後の日額の確認方法はこちら⤵★
◎離職前の日額の確認方法◎
雇用保険受給資格者証に「離職時賃金日額」という項目がありますのでそこで確認ができます。
◎再就職後の日額の計算方法◎
再就職後の給与が月額払いの場合
・再就職後の給与×6か月÷180
日額払いの場合は以下のうち高いほう
・再就職後の給与×6か月÷180
・(再就職後6か月間の合計給与÷賃金支払いの基礎となった日数)×70%
■就業促進定着手当の計算方法■
離職前の給与が月額20万円(日額6,600円)、再就職後が月額18万円、4月1日から再就職した場合に就職促進手当がいくらになるかを計算してみます。
再就職後の日額:180,000×6÷180=6,000円
再就職後6か月の賃金の支払い基礎日数:4/1~9/30(183日)
※再就職後の給与が月額払いの場合は暦日数が賃金支払い基礎日数となる
(6,600-6000)×183=109,800円
ですが、就業促進定着手当には上限額があり、その上限を超える場合は自動的に上限額が支給額になります。
■就業促進定着手当の上限計算方法■
・基本手当日額:失業手当のこと
・支給残日数:再就職が決まった時に失業手当の支給日数の残り
・30%か40%か
↓
再就職手当の支給率が70%だった場合→30%
再就職手当の支給率が60%だった場合→40%
例:基本手当日額が6,000円、支給残日数が60日、再就職手当の支給率70%だった場合
6,000×60×30%=108,000円
この金額が上限額となります。
よって就業促進定着手当の計算式では109,800円でしたが、上限金額を超えているので自動的にもらえる額は108,000円となります。
■再就職後の日額に含まれるもの■
計算に使う賃金日額は保険料などの控除前の給与が対象です。
・交通費
・家族手当
・住居手当
・残業代
などの手当は含まれますが、賞与は計算には含みません
■まとめ■
就業促進定着手当は上限があるので、離職前と再就職後の日額賃金の差が大きければ大きいほどなんとなく損した気分にはなりそうですが、条件に当てはまっていて申請すればもらえるお金なので、日額賃金が下がっている場合は忘れずに申請するようにしたいですね♪