ジョンウー監督、レッドクリフ。
パート1,パート2に分かれている超大作で内容が面白いのは当然ですが、この映画に出てくる曹操、周瑜という2人のリーダーから理想の上司像が見えてきました。
〇もくじ〇
■あらすじ■
三国時代の中国。400年続いた漢王朝の勢いも衰え各地で反乱がおきる中、のちに魏を収めることになる曹操がのし上がってきた。
曹操は若く幼い皇帝を操り80万もの大群を率い、天下統一のための兵を進める。
そんな曹操の天下統一を阻むため劉備軍と孫権軍が同盟を結び赤壁での戦いに挑もうとしていた。
■予告■
■曹操という人物■
曹操は天下統一の野望に燃え、高い目標を掲げて常にそれを達成してきた優秀で「できる男」といったイメージです。
映画の中でも声を荒げたり感情が出るシーンなんてほんのわずか。冷静で穏やかで一見すると「仕事ができて穏やかで、最高の上司像!」と思うのですが、その一方で自分に恥をかかせたとして部下(蒋幹)に毒を持って殺してしまうような冷酷さもあります。
そういう面があるがゆえに穏やかな話し方とか、笑顔が余計に怖さを感じてしまいます・・・😢
■周瑜という人物■
あらすじで周瑜の説明をしていなかったので、紹介を少し。
寡黙で余計なことはしゃべらず「おれについてこい!」というより背中で語るタイプかなという印象です。
軍の兵士が老人の牛を盗んでしまったシーンでは決して部下を責めたり罰を与えるわけではなく、反省をして悔い改める時間を与えるところに上にたつものとしての優しを感じます。
■2人のリーダーから見る理想の上司像■
曹操も周瑜も大軍を率いそれぞれ結果をだしていることから優秀なリーダーであることは間違いないと思います。
ただ、ただ自分がもし兵士だったとしてどちらに仕えたいかと言われたら・・・
やはり周瑜かなと。
レッドクリフパート2で描かれている赤壁の戦いは曹操軍が80万、劉備・孫権軍は同盟を結んでも5万。数字だけで見ると圧倒的に不利な状況でも同盟軍が勝利したのは2人のリーダーがどれくらい部下を信頼していたかの差かなと感じます。
曹操はこれまで色々な戦で勝利をおさめ自分のやり方や考え方にとても自信をもっている印象でした。それが理由からか映画のところどころで同盟軍との戦いに助言をしている部下の言葉に耳を傾けなかったり、信用していないなと思われるシーンが多くありました。
一方周瑜は部下の言葉にしっかり耳を傾けている印象でした。
たとえば諸葛孔明が戦いの前、いまでいうと日が変わるちょうど0時に風向きが変わると助言したシーン。孔明は天才と言われていましたが「雲の流れ」だけで風が変わると言われてもにわかには信じがたいですが、周瑜その言葉を信じて戦略をたてました。
そしてそのおかげで同盟軍は勝利したともいえます。
ただ「仕事ができる」だけではなく、周瑜のようにやさしさと部下を信じて任せることができる人こそ理想の上司だな~と、この映画をみて感じました。
■まとめ■
レッドクリフは公開されてから数十回はみている大好きな映画です。
今回みたいにどちらが理想の上司かな?どっちと一緒に仕事したいかな?という
ようにいままでと違う視点で映画をみるとたくさん見ている映画でも違う見方ができ、より楽しく見ることができました。